赤ちゃんが生まれるといろいろな人からいただくことになる出産祝い。
会社の上司や同僚、親戚や友達などからお祝いの品が届くのはうれしいものです。
しかし、そのままもらいっぱなしというわけにはいかないのが日本のしきたりです。
出産祝いには内祝いとしてお返しをするのが一般的。
そのため、誰に何をいただいたのかしっかり覚えておく必要がありますので、その都度メモなどにして残しておくようにしましょう。
出産祝いのお返しは赤ちゃんが生まれて1か月ほど、お宮参りをする時期までには手渡し、又は郵送するように手配します。
近所である場合はもちろん、できるだけ赤ちゃんと一緒に自宅にお伺いして直接手渡せるのが理想です。
ただ、赤ちゃんのお世話で忙しい場合や先方の都合がつかない場合などは郵送でも構いません。
その場合は電話などで直接お礼を伝えることも忘れないようにしましょう。
■頂いたものの半額か3分の1くらいの金額にする
贈る品物はいただいたものの半額か3分の1くらいの価格のものを選びます。
ここで何をもらったかのメモが必要になりますので、チェックをしながら漏れのないように準備をします。
お返しの品物の金額が多すぎても少なすぎてもマナー違反ですので、適当に選んだりせずにそれぞれ用意してください。
現金以外の出産祝いで元の価格が分からない場合は似たようなものの値段を調べてみて大体の価格を予想しても構いません。
大事なのは、それぞれにきちんとしたお返しをすることです。
赤ちゃんが生まれてから1か月の間にたくさんのお返しを買ったり郵送の手配をすることは想像するよりも困難です。
できれば出産前からどんなものがあるのかリサーチしておくことをおすすめします。
予算ごとにおしゃれな内祝いが購入できるサイトもありますので参考にしてみましょう。
■のしやラッピングも忘れずに
出産祝いのお返しには「内祝い」というのしを付けてそこに赤ちゃんの名前を書きますので、間違えないようにしましょう。
内祝いの専門店ではサービスでのしを付けてくれる場合が多いので、活用してみてもよいでしょう。
デパートなどでもラッピングサービスで頼めば対応してくれる場合がほとんどです。
間違っても買ったままをラッピングものしも付けずに渡すのはやめましょう。
こうした習慣は昔から続くものですので、一定の格式をもった決まり事と割り切って節度ある態度で行ってください。
専門店では慶事にふさわしくない品物を選ぶ心配はありませんが、自分で品物を選ぶ場合はマナーについてもしっかり学んでおきましょう。
■ハンカチや緑茶はNG
まず、おめでたい場面での贈り物で選ばないほうが良いのがハンカチや緑茶です。
ハンカチは和名で「手巾」と書いて「てぎれ」読むため縁が切れることを連想させるので避けたほうが良い品物のひとつです。
小さくて使い勝手もいいので、選びやすいもののひとつですが注意しましょう。
ハンドタオルやフェイスタオルなどにはそのような意味はないので、迷ったらタオルがベターです。
緑茶には葬儀などでの香典返しとして使われるイメージが大きいため、お茶を送る場合は紅茶やコーヒーなどにしておくとおしゃれです。
目上の人へは履物など足で踏みつけるものは贈らないというマナーがあります。
靴下やスリッパなどがこれに当てはまるので覚えておきましょう。
これ以外であれば基本的には何を選んでも大丈夫です。
■名入れやプリント入りの贈り物は相手を選ぶこと
赤ちゃんが生まれると親としてはかわいいあまりに名前入りやプリント入りの贈り物を、と考えてしまうことがあります。
今は少なくなってきているとは思いますが、これをもらってうれしいのは親戚などごく限られた人ということを頭に入れておきましょう。
ただし、赤ちゃんの名前や顔を覚えてもらうのが内祝いの本来の目的ですので、名前や顔写真が全くダメということではありません。
その場合はメッセージカードやパッケージなど品物以外の部分にポイントとして使うようにしておきましょう。
■連名で出産祝いをもらった場合はどうする?
もう一つ、会社の同僚から連名で出産祝いをもらうことがあります。
この場合は全員分まとめて用意するか、一人ずつ用意するか頭を悩ませてしまいます。
贈られたものの程度にもよりますが、パパの会社の同僚ならば贈ってくれた人を集めて食事をおごってあげたり、自宅に招くという方法でもいいかもしれません。
一堂に集まれない場合はやはり個別に品物を渡すことで対応しましょう。
■贈る相手を想像しながら選ぶのがマナー
お菓子や日用品など様々な品物がありますので、贈る相手を想像しながら最適なものを選んで健康な赤ちゃんが生まれた喜びを分かち合いましょう。
内祝いはスケジュールをしっかり立てて手順に沿って手配をすれば手間も最小限に抑えることが可能です。
使えるサイトやパパにも手伝ってもらってママだけの負担が大きくならないようにゆっくりと作業を進めていきましょう。
贈る時期にも一応リミットがありますが、あまり神経質にならずに、直接出向く予定がある親戚などにはあとから手渡しするなど柔軟な対応を心がけましょう。
まずは赤ちゃんとの新しい生活が円滑に進むように頑張ってください。